湿疹・かぶれ(接触性皮膚炎)
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赤くてかゆみのある発疹や水泡を伴う皮膚炎をまとめて湿疹といいます。
何らかの外的要因・内的要因が関わって湿疹が生じます。
たとえば、暑い寒いといった気温の変化,乾燥、日光、化学物質、動植物、最近、汗、皮脂などといったものです。
湿疹の主な原因には、以下のようなものがあります。
- 洗剤や油などの刺激の強いもの
- アレルギー物質との接触
- 食物アレルギー
- 汗や皮脂による刺激
- 乾燥肌や敏感肌といった肌質
- カンジダ菌や白癬菌などのカビの感染
- 虫刺され
いずれの場合も、湿疹を掻くことで症状が悪化します。
乾燥からくる湿疹の場合
皮膚は乾燥すると痒くなります。特に冬は乾燥しがちなので気を付けなければなりません。
お風呂で体を洗う時にナイロンタオルやスポンジを使うとますます肌が乾燥して痒くなりますので、出来れば固形の石鹸をよく泡立てて手でそっと洗う方がよいでしょう。湯船のお湯も、熱すぎると皮脂を取りすぎてしまい乾燥しますので注意が必要です。
電気毛布にくるまって寝たり、エアコンをつけっぱなしにするのもよくありません。湿度計を買ってお部屋の湿度をモニターしてみましょう。
手湿疹
洗剤やせっけんなどによっておこる手荒れで、水仕事のおおい主婦の方や美容師の方に多く、主婦湿疹ともいわれます。洗剤等の使用による脱脂による皮膚のバリア機能の崩れが主な原因と考えられています。
水仕事の際にはゴム手袋をするようにし、保湿剤でしっかりと保湿するようにします
かぶれ(接触性皮膚炎)
皮膚に接触したいろいろの物が原因で発生した湿疹のことを接触性皮膚炎、俗にかぶれといいます。接触性皮膚炎はアレルギーによるかぶれと接触したものの刺激によるかぶれとの二つが考えられます。
接触皮膚炎の原因となる物質は、うるし・ぎんなんなどの植物、ネックレス・指輪、時計バンドどの金属、衣類、シャンプー、化粧品、薬品など多岐にわたります。
刺激性のかぶれの場合には皮膚に原因物質を塗ってみると同じようなかぶれが起こることで判断がつきます。アレルギー性のかぶれの場合はパッチテストと言う検査方法があります。